京都下鴨病院で整形外科の理学療法士をしている小野志操のブログです。
肩関節・肘関節・手関節・股関節・膝関節・足関節・腰背部の術後療法や保存療法、スポーツ障害に対するリハビリテーションを行なっています。
すべては患者さんの笑顔のために」 All for a smile of patient... by OH!NO!DX

症例プレゼンテーションに有用な動画加工アプリ

Video Toolbox(iOS用アプリ)で加工した患者さんの動画

症例報告や症例検討で患者さんの動作を提示するときに動画があると簡単に伝わって便利ですが、患者さんの顔が映っていて困ることがよくあります。

あまり動きがなければ、お顔が映らないように撮影段階で工夫したり、Power Pointでお顔を隠すように工夫することは可能ですが、歩行や動きがある動画だとモザイクを掛けたいと思うことがしばしばあります。

でも動画にモザイクを掛けようとしても、パソコンに付属の動画ソフトだと動きに追随するモザイクをかけることは出来ませんし、専用の動画加工ソフトは高額でなかなか手が出ません。仮に購入してもほとんどのソフトがプロ仕様ですぐに使いこなせる自信が持てません。

Video Toolbox
Android用があるのかどうかは分かりませんが、iOS用アプリ「Video Toolbox」を使うと簡単に動きに追随するモザイクが掛けられます。アプリのダウンロードは無料ですが、モザイクを掛けた動画をカメラロールに保存するには360円が課金されます。でも高額な動画加工ソフトを購入することを思えばかなりお得だと思います。操作も簡単で誰でもすぐに動画に動きに追随するモザイクが掛けられます。試してみる価値はあると思います。

2017.4.23時点の情報




整形外科リハビリテーション学会特別講演会「アスリートの股関節障害」@名古屋国際会議場, 22 Apr. 2017


羊ヶ丘病院 股関節外科部長 加谷光規先生を講師にお招きして、整形外科リハビリテーション学会特別講演会が名古屋国際会議場国際会議室で開催されました。

加谷先生とは2013年のISHA(国際股関節鏡学会)で出会い、以降股関節についてご指導いただいています。

僭越ながら私も前座として講演させていただきました。加谷先生のご講演では多くの関節鏡所見をご提示くださり、それは臨床で我々理学療法士が「手」で感じている正にそのものであり、大変興味深く勉強になりました。理路整然とした加谷先生の医師としての思考過程に感銘を受け、刺激を頂きました。

今回加谷先生がご提示くださった関節鏡所見により私自身の臨床推論の幅も増やすことができましたので、今回学んだことを含めて患者さんへフィードバックできるように日々努力を積み重ねていきたいと思います。

会の終了後には参加者と加谷先生との懇親会も開催され、一緒に参加した京都下鴨病院のスタッフとともに加谷先生とお話をさせていただく機会がありました。その中で「真実は一つ」とおっしゃられた加谷先生のお言葉が印象に残っています。

自身の講演では未発表研究内容を提示させていただき、多くの先生方からご意見を頂戴することもできました。頂いたご意見をもとに更に研究を重ね、「一つしかない真実」に近づきたいと思います。


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無症候仙腸関節の有病率について


The Prevalence of Sacroiliac Joint Degeneration in Asymptomatic Adults

Eno, Jonathan-James T. MD; Boone, Christopher R. MD; Bellino, Michael J. MD; Bishop, Julius A. MD Journal of Bone & Joint Surgery - American Volume:  3 June 2015 - Volume 97 - Issue 11 - p 932–936
Type 0: 変性のないもの
Type 1: 変性を認めるもの(軟骨下骨の硬化、小さい骨棘、関節裂隙の狭小化)
Type 2: 関節の強直はないが関節をまたぐ大きな骨棘が存在しているもの
Type 3: 関節の強直を認めるもの
Enoらは、腰痛歴や骨盤帯痛歴のない成人患者のCT画像373件(仙腸関節746個)を対象に、無症状の患者での仙腸関節変性の有病率を後ろ向きレビューで検証している。
仙腸関節変性の有病率は65.1%(Type1,2,3)で、著しい変性が30.5%(Type 2,3)で確認された。年齢に伴う有病率の着実な増加が見られ、80代での有病率は91%だった。
本研究の結果から、無症候性ではあるが10代ですでに16%、30歳未満の20%に仙腸関節の変性が存在している。つまり、仙腸関節に何らかのメカニカルストレスが加わっていることを示唆しており、臨床場面でしっかりと評価しなければならない。
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東京関節外科センター昭島整形外科見学 Apr. 10, 2017


第12回茨城整形外科リハビリテーション研究会全国研修会が終了した翌日は休みを取っていました。せっかく横浜まで来たので、以前からお邪魔しようと思っていた八木茂典先生の職場である東京関節外科センター昭島整形外科へ臨床見学に伺わさせていただきました。

八木先生とは整形外科リハビリテーション学会で知り合いかれこれ6−7年のお付き合いになるのでしょうか。東京医科歯科大学で解剖学を学ばれ、解剖学に基づいた理学療法を実践、圧倒的な治療成績を出されるだけでなく国内外に論文を発表、オリンピック強化トレーナーとしてもご活躍され、私が最も尊敬する理学療法士の一人です。

今回の臨床見学では、八木先生の機能解剖学に基づく治療を見学させていただくだけでなく、治療方法の概念、職員の教育プログラムと育成方法、病院の運営方法、リハビリテーション室の構成など失礼ながら2時間程度の見学時間の中で多くのことを学ばさせていただきました。

特に共感できたことの一つとして、理学療法士一人に治療台があり、その横に一人一台づつパソコンが配置され、さながら医師の診察室のようなレイアウトになっていることです。これは私が理想とするレイアウトであり、いつかこのような形にしたいと思っていたことを既に実践されておられることに「さすが」の一言でした。

八木先生に多くの刺激をいただき京都へ帰りました。八木先生は既に日本の理学療法士界を牽引されるトップリーダーですが、いつかは東の八木、西の小野、と言われる日が来るように日々努力を続けていきたいと思います。

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第12回茨城整形外科リハビリテーション研究会全国研修会 @横浜市教育会館, Apr. 8-9, 2017


第12回茨城整形外科リハビリテーション研究会全国研修会に実技講師として参加してきました。今年のテーマは膝関節でした。1日目は触診の実技、2日目は治療の実技でした。

整形外科リハビリテーション学会主催の全国研修会は年に4回開催されていますが、回を重ねるごとに内容が濃くなっています。

今回の研修会での私の反省は「基本的なことをちゃんと伝えることを忘れていた」ということです。私自身は今年で19年の理学療法士としての積み重ねがあります。当初「こんなことで可動域が制限されるのか」とか「このように先輩たちが工夫して評価しているのか」など今となっては当たり前すぎることをとても「新鮮」かつ「重要」に感じていたことがたくさんありました。そういうことを「伝えられていないな」と感じることが今回の研修会でありました。

「皮膚をつまんで膝を屈曲すると可動域が制限されること」
「膝を屈曲することで大腿の横径が広がること」
「屈曲すると下腿が内旋していくことを足部や足趾の向きで確認すること」etc...

受講者の反応を見ていて、「あぁ、こういうこと、当たり前すぎて言っていなかった」と反省しきりでした。

来年で理学療法士生活20年を向かえます。そろそろ後進の育成にも本腰を入れるべき時期だと考えています。本質的に「どういうことが大切なのか」「なにを臨床で感じ、評価しているのか」もちろん科学的根拠に基づいて評価や治療を行うべきですが、そういうことを体感する術を伝えるということを忘れてはいけません。

そんなことを感じた研修会でした。

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