京都下鴨病院で整形外科の理学療法士をしている小野志操のブログです。
肩関節・肘関節・手関節・股関節・膝関節・足関節・腰背部の術後療法や保存療法、スポーツ障害に対するリハビリテーションを行なっています。
すべては患者さんの笑顔のために」 All for a smile of patient... by OH!NO!DX

非常勤講師依頼

大学から送られてきた講師依頼

OH!NO!DXが昨年まで通っていた大学から非常勤講師の依頼が送られてきた。

研究室でお世話になっていた教授が研究で海外へ行かれるとのこと。

その間のピンチヒッターとしての依頼。

貴重な経験なので、お受けすることにした。

来年も忙しくなりそうだ。

畿央大学大学院 健康科学研究科 リハビリテーション・運動行動学分野 運動機能生理学

演題採択

日本人工関節学会からAcceptメールが送られてきた。

以前登録した第42回日本人工関節学会から演題採択がされた旨のメールが届いた。

来年の2月24日、25日に沖縄コンベンションセンターで開催される。

OH!NO!DXはサンプル数44例の症例報告をする。TKA後の運動療法の治療成績を発表する。

もちろん学会誌へも論文投稿する。

俄然やる気が出てきた!

正月返上でやらねば。

Empathy and Pro-Social Behavior in Rats

Science 9 December 2011: Vol. 334 no. 6061 pp. 1427-1430 
OH!NO!DXは大学院でラットを使って研究をしていた。

12月9日付けの米科学誌「サイエンス」にラットも共感して向社会行動をとるという発表がされた。

シカゴ大学の心理学教授 Jean Decety氏のグループが発表したもので、First AutherはInbal Ben-Ami Bartal氏だ。

実験では30匹のラットをペアにして、各ペアごとに2週間同じケージで飼育したのち、大きなケージに移して、15匹は自由に行動できるようにし、残りの15匹は1匹ずつ『姿が見え、声が聞こえる監禁装置』の中に入れて、相方のラットが監禁されているラットを助けるかどうかを観察したという。

その結果、自由ラットは相方の監禁ラットを装置の扉を開けて解放する行動を取ったという。

もちろん自由ラットに装置の扉の開け方や扉が開くところを見せたわけではない。何とかして扉を開けようと行動し、開けるということを学習したとのこと。

相方のラットをぬいぐるみに換えると救出する行動はとらなかった。また、ペアではないラットでも救出したそうだ。

好物のチョコチップを目の前においても、監禁ラットを助けてから食べるという行動をとったという。

ラットにも仲間を思いやり、助け合うという気持ちがあるということだ。

それは何かの見返りを期待してとかいう卑しいものではないはずだ。

純粋な内発的動機によるものだろう。

こういうことを考えると、人が人を支え、思いやりをもって生きるということは当たり前なんだ。そう思った。

理学療法士として病院で勤務しているOH!NO!DXは仕事として給与という見返りを貰っている。でも患者さんを診ているときにそんなことは考えない。ただ、目の前の患者さんを善くしたいと思っている。

こういうのって当然のことなんだ。

ラットでもしていることが人間にできないわけがない。純粋な内発的動機、理学療法士として、一人でも多くの患者さんを善くできるように努力を続けなければいけない。

知識と技術を研くということ。

All for a smile of patient... by OH!NO!DX



Need to Create? Get a Constraint

WIRED JAPANESE EDITIONより

人間の創造性は「制限」があることで高まるという研究報告がされたという。

アムステル大学のMarguc Janina氏が
「The Journal of Personality and Social Psychology Vol101(5),Nov,2011,883-901」に発表したそうだ。

The Journal of Personality and Social Psychology


確かにそうかもしれない。

実際、OH!NO!DXの勤務している病院では、午前中の外来(午前9時から午後1時までの4時間)で多いときには20人近い患者さんを診ている。

単純に1時間当たり5人の患者さんを診なければならないということになる。

これを徒手だけで行うとなると、患者さん1人当たり12分しかないわけで、そこで次回診の予約なんかしていると、実際触るのは10分程度しかないことになる。

徒手だけで運動療法を行うには「時間的制限」があるわけだ。

しかも毎日のように新患さんのリハオーダーが出るので、今目の前で診ている患者さんを確実に良くしていかないと、どんどん担当患者さんが増えて、「自分で自分の首を絞める」ような状態になる。

「制限」がある中で「結果」を出さなければならないということだ。

しかもOH!NO!DXの職場のリハ室は100㎡程度の広さ(治療ベッド9台+2人用プラットホーム1台)の中に理学療法士9名とその担当患者さんが犇めき合っているという状態だから、多いときには狭い空間に30人くらいの人間がいるということになる。

「時間的制限」だけでなく「空間的制限」もある。

そういう環境の中で「結果」を出すためには、否が応にも「工夫」するようになる。

どういう「工夫」が必要か…。

的確な評価に基づく病態把握と、効果的な自主トレ指導ということになる。

つまり徒手操作と遜色のない自主トレが必要だ。

どうしても、っていうところだけ徒手で行い、あとは患者さんに自主トレをしていただく。

「いい自主トレ」は「いいホームエクササイズ」にもなる。

確かに「制限」は「創造性」を豊かにする。

機能解剖に則した「自主トレ」の考案がOH!NO!DXの日々の課題となっている。

大変だが、結果が伴うと単純に嬉しい。

「日々是決戦」

どこかの予備校のようだが、毎日こんな感じで治療に勤しんでいる。

All for a smile of patient... by OH!NO!DX

第22回京都府理学療法士学会

第22回京都府理学療法士学会のプログラム

職場に京都府理学療法士会から「第22回京都府理学療法士学会」、いわゆる「京都学会」の演題プログラムが送られてきた。

今回の「京都学会」も例年通り会場が京都市呉竹文化センターで、来年1月29日の日曜日に開催される。

OH!NO!DXは日本人工関節学会で発表するので、今回の「京都学会」は演題登録しなかったが、OH!NO!DXの職場からは5演題がエントリーしている。

京都府の理学療法士数は約1000人です。

その中の全31演題中、5演題。

6演題に1演題はウチからの発表です。

これは凄いことです!

ウチの先生たちはみんな熱いんです!


演題プログラムから抜粋

忙しい臨床の中での「気付き」や「疑問」、「反省」や「治療結果」をしっかり形にしています。

こういう地道な活動が臨床家には必要です。

お越しになることが可能な先生方は、是非聴きにきてください。

OH!NO!DXは全演題共同演者なので、もちろん参加します。





友達であることを誇りに思う

石巻市渡波地区リハビリ支援情報ホームページ

ケージー!先生、いや、わが友、辻修嗣くん。お疲れ様でした。

今日は敢えて本名でいきます。

時々ホームページを見させてもらっていました。

ひとまず年内で活動を終了されるんですね。

とはいっても、修嗣のことやから、まだまだ頑張っちゃうんやろぅけど。

3月11日に発生した東日本大震災ののち、修嗣はひとり活動を始めました。まだまだ救急救命が優先といわれていた時からです。

「避難所の冷たく、硬い、床の上で、体調が良くない人も寝ないといけないんだ。もちろん救急救命も大事、心のケアも大事。だけど、体のケアだって大事だ。命からがら逃げ出した高齢者の人の中には普段杖やシルバーカーが必要だけど、それすら無い人たちがいる現実がある。俺たちは身体をケア出来るプロだから。」と。

そういって自ら行動し、滋賀県からの要請を請ける形を創り、仕事をしながら石巻市へと何度となく
足を運び現地での活動をしていました。

修嗣の活動は日本理学療法士協会が遅ればせながら行っていた活動とは違います。

本当に現場の方々が必要としていることをリサーチして行っていたんです。

ホームページを立ち上げ、情報交換が円滑になるように、スムーズに現地での活動が進むように工夫し、ときには腰の重い日本理学療法士協会とも掛け合い、エライさんなんだろうけど、組織の協調が優先で、現場の現実が分からない人との折衝までしていました。

だから、「理学療法士なんて今来ても、何の役にも立たない」と言っていた医師や保健師、看護師から「こういう活動なら必要だ」といわれ、被災者の人たちからも必要とされたんだ。

ホンマに修嗣は凄いわ。俺にはとても真似できないよ。

こんな薄っぺらい言葉では表現しつくすことはできへんし。なにより、ホントのところを知らない俺がこういうことを言うこと自体がおかしいのかもしれない。

でも、修嗣が友達であることを心の底から誇りに思う。

ひとまずお疲れ様。

りんりは 第10回特別研修会

りんりはホームページ

昨年「大腿骨近位部骨折の理学療法」の講演をさせていただいた岡山県の勉強会「りんりは」さんに来年もお伺いさせていただくことになりました。募集締め切りは今日です。


日時:平成24年2月4日(土)19:30~21:00(受付19:15~)
            5日(日)9:00~16:00(昼休憩1時間)
     *1日目終了後に会場周辺で懇親会を予定しております(会費3500円程度)。
場所:梶木病院 1F 通所リハビリ(岡山市北区西花尻1231-1)

講師:小野志操先生 RPT 京都下鴨病院
テーマ: 「変形性膝関節症と人工膝関節全置換術後の理学療法」

定員:20名
参加費:7000円
申し込み期限:平成23年12月17日 ←今日です。



今年最後の触診勉強会

触診勉強会のメンバー達(今年一年、お疲れ様でしたm(_ _)m)

毎週、京都の某病院でしている触診勉強会。

今日が今年最後だった。

毎週、毎週、遠くは大阪府南部や兵庫県から、仕事が終わってクタクタなはずなのに、わざわざ京都まで来て勉強している君たちは、本当にすごい。

OH!NO!DXに出来るささやかなご褒美は、君たちをブログで紹介することぐらいです。

コツコツと、でも継続している君たちの努力はいつかきっと実を結びます。

それぞれの目標に向かって、来年も継続しよう!

Man errs so long as he strives.

すべては患者さんの笑顔のために…。

98.9%ではまだまだダメという世界

2回目の更新でいただいた認定証

呼吸療法認定士の認定証が送られてきた。

2002年に合格したので、この認定資格をとってからもう10年近くになる。

呼吸療法にほとんど携わっていないOH!NO!DXには「宝の持ち腐れ」的な資格だが、折角取ったので更新を続けている。

5年ごとに更新手続きをしなければいけないので、今回で2回目の更新となる。

ところで、質量の起源といわれる仮説上の素粒子「ヒッグス粒子」が見つかったという新聞記事を読んだ。

欧州合同原子核研究所(CERN:ジュネーブ)によると「ヒッグス粒子」の存在を確認する手掛かりを得たということらしい。

凡人のOH!NO!DXには「ヒッグス粒子」についての理解は不可能だ。というか、理解しようという気すらおこらない…。(難しすぎます)

この研究には世界で大きく2つのグループが携わっているそうだ。

そのひとつアトラスグループの東大准教授 浅井祥二先生によると、原子核を構成する陽子を光速を超える速さで衝突させる実験をするとこの「ヒッグス粒子」なるものが検出されるとか。

条件を満たすのは100兆回のうち100回の割合らしく、検出するのが難しいそうだ。

だから500兆回実験してデータを解析し、特定範囲内のデータが「ヒッグス粒子」由来と判断できるのは98.9%だったとのこと。

でも浅井准教授は「98.9%では、100回に1回は間違えているので、まだ発見したと喜べるレベルではない」と言っている。

98.9%でも喜べない。「本物」の科学の世界は凄い。

98.9%ではまだまだダメで99.9%でなければいけないそうだ。

先日のシンポジウムのときに大魔神先生から「肩の挙上角度が180°ではまだまだダメだ。190°なければ話にならん。」と言われたことを思い出した。

角度云々という意味ではない。

「本当に、良くしつくしなさい。」ということだ。

「本物」とはそういうことだ、ということを学んだ。

認定指導員になった


先日の整形外科リハビリテーション学会のシンポジウム後に総会がおこなわれて、学会の人材育成委員会から認定証の授与が行われた。

認定書は立派な証書入れに入っています。
こういうふに形になると嬉しいですね。

OH!NO!DXは認定指導員の認定証を授与された。

英語名は「commendable therapist of orthopaedic rehabilitation」です。

「commendable」=「立派な」とか「褒めるに足る」といった意味の形容詞。

と、いうことで、整形外科リハビリテーション学会から褒められちゃった感じでしょうか。

あまり調子にのってはいけません。

整形外科リハビリテーション学会は日本学術会議(内閣総理大臣所轄機関=日本の科学振興の代表機関)の協力学術研究団体に認定されている日本のリハビリテーション分野では数少ない学会です。

他にリハビリテーション分野で認定されている団体としては、日本リハビリテーション医学会や理学療法科学会などがある。

整形外科領域では、日本整形外科学会や中部日本整形外科災害外科学会などです。

なので、OH!NO!DXにとって、この認定証はとても重みがあるわけです。

整形外科リハビリテーション学会の認定グレードはC、B、A、AA、AAAの5段階があります。

特にAグレードからは指導員となります。

A:認定指導員
AA:上級指導員
AAA:特別上級指導員

となっています。

更なる高嶺を目指して、努力しようと思います。

来年はAAだ!



年末恒例シンポジウム

シンポジウムが行われた名古屋のプライムセントラルタワー

整形外科リハビリテーション学会のシンポジウムに参加してきた。場所は名古屋駅前のプライムセントラルタワーだった。

今年のテーマは「肩関節治療におけるcritical point」だ。

「critical point」とは日本語にすると臨界点ということ。辞書によると、臨界点とは気体を圧縮して液化する限界の圧力と体積の関係ということらしい。そこから比喩的に物事が限界に達する地点を指す。

ということで、今回のテーマを要約すると「理学療法における肩関節治療の限界をさぐる」とでもいったところか。

でも、内容は限界をさぐるどころか、最新知見や治療、考え方のオンパレードといった感じだった。


整形外科リハビリテーション学会ホームページ

なにを隠そう、今回OH!NO!DXはシンポジストとして参加させていただいたのだ。

高名な先生方とそれこそ『肩』を並べさせて頂いて光栄だったが、自分の力量の無さを痛感した。

まぁ、私以外の先生方は、私よりもキャリアが長いわけだし、当然と云えば当然だ。課題が見つかったとポジティブに捉えているが、来年の目標が明確になった。

「臨床家にしかできないサイエンスを追究する」ということ。

言葉にすると一見格好はいいが、その実は地味で険しい道のりだ。

それでも理学療法士である以上、臨床にいる以上、教え子たちと約束した以上、やらなければならない。そして継続しなければ。

All for a smile of patient.

私自身が勉強になったシンポジウムだった。

英文抄読中

読んでいた論文

最近英文をよく読んでいる。

といってもスラスラ読めるわけではない。いわゆる「必死のパッチ」な感じでだ。

2週間に一回、ウチのDr. M先生の提案で整形のドクターとPTとの文献抄読会を早朝にしている。

Dr.は必ず英語、PTはどちらでもいいというのがルール。

しかも、朝7時30分から…。

OH!NO!DXは3回程、寝坊につきお休みしましたが。(反省)

で、今読んでいたのは、今週末のシンポジウムに向けて、以前斜め読みしたものをしっかりと読みたかったから。

この2週間ほどの間に、英語論文を結構読んだ。

I have read the paper written in English about 10 during the last two weeks.

Bodacious!

(これで正しいのかな?)

ってな感じで、今日も夜が更けていく。


看護師さん達と勉強会をした


仕事が終わってから、職場の看護師さんたちと勉強会をした。

内容はTKAの運動療法について。

ウチの看護師さんたちはリハにとても協力的だ。

病棟でも看護師さんたちが患者さんに自主トレを促してくれる。

ありがたい。

いい医療を提供するためには、看護師さんたちとの連携は欠かせないとOH!NO!DXは考えている。

これからもこういう機会を増やしていきたい。