2011/12/26

Empathy and Pro-Social Behavior in Rats

Science 9 December 2011: Vol. 334 no. 6061 pp. 1427-1430 
OH!NO!DXは大学院でラットを使って研究をしていた。

12月9日付けの米科学誌「サイエンス」にラットも共感して向社会行動をとるという発表がされた。

シカゴ大学の心理学教授 Jean Decety氏のグループが発表したもので、First AutherはInbal Ben-Ami Bartal氏だ。

実験では30匹のラットをペアにして、各ペアごとに2週間同じケージで飼育したのち、大きなケージに移して、15匹は自由に行動できるようにし、残りの15匹は1匹ずつ『姿が見え、声が聞こえる監禁装置』の中に入れて、相方のラットが監禁されているラットを助けるかどうかを観察したという。

その結果、自由ラットは相方の監禁ラットを装置の扉を開けて解放する行動を取ったという。

もちろん自由ラットに装置の扉の開け方や扉が開くところを見せたわけではない。何とかして扉を開けようと行動し、開けるということを学習したとのこと。

相方のラットをぬいぐるみに換えると救出する行動はとらなかった。また、ペアではないラットでも救出したそうだ。

好物のチョコチップを目の前においても、監禁ラットを助けてから食べるという行動をとったという。

ラットにも仲間を思いやり、助け合うという気持ちがあるということだ。

それは何かの見返りを期待してとかいう卑しいものではないはずだ。

純粋な内発的動機によるものだろう。

こういうことを考えると、人が人を支え、思いやりをもって生きるということは当たり前なんだ。そう思った。

理学療法士として病院で勤務しているOH!NO!DXは仕事として給与という見返りを貰っている。でも患者さんを診ているときにそんなことは考えない。ただ、目の前の患者さんを善くしたいと思っている。

こういうのって当然のことなんだ。

ラットでもしていることが人間にできないわけがない。純粋な内発的動機、理学療法士として、一人でも多くの患者さんを善くできるように努力を続けなければいけない。

知識と技術を研くということ。

All for a smile of patient... by OH!NO!DX



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