2012/12/02

Reminiscences 2012 - 全国学会

同僚の増田一太先生と

いよいよ師走ということで、慌ただしくなるこの季節ですが、ブログを休止していた期間の「今年の思い出」を書いてみたいと思います。

今回は第47回日本理学療法士学術集会での写真を。

今年から同僚になった増田先生と共に発表をしました。

増田先生は「若年期における座位時腰痛の考察-臨床所見と重心動揺計を用いた検討-」と題した演題を発表されました。

いわゆる「体育座り」の時に起きる腰痛について臨床像と重心動揺計から疼痛を解釈するという臨床的視点に富んだ内容の発表でした。

増田先生は大学院で研究しつつ、当院で臨床もされておられ、赤丸急上昇中の先生です。来年の全国学会にもエントリーされ、益々活躍されると思います。

CR型の術後成績について

私はTKAの術後成績について発表しました。CR型のコンポーネントに絞った当院での治療成績をデータ化しました。来年もコツコツ治療成績を示していければと思っています。

秋山整形外科の見田忠幸先生
整形リハ学会 京滋支部で共に活動している見田忠幸先生も足関節果部骨折症例に対する足底挿板療法についての発表をされました。臨床での考察を中心に足関節と足部の機能解剖に即した足底挿板の作成についての発表で、臨床で参考になる内容だったと記憶しています。

この一年で大小さまざまな学会で京都下鴨病院 理学療法部から14題の学会発表を行いました。論文投稿は2題です。

私自身は日本人工関節学会、日本理学療法士学術集会、日本肩関節学会で各1演題を発表しました。

来年はまず京都府理学療法士学会にエントリーしています。来年も臨床での成績をしっかりと形にしていきたいと思っています。

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大久保病院リハビリ勉強会 ー TKAの運動療法

会場入り口に貼られていた案内
 今日は「TKAの運動療法」と題して兵庫県明石市の大久保病院で講義をさせて頂いた。George先生に機会を与えて頂いた。兄貴と慕う柴原先生や尊敬する立原先生の前での講義ということもあり、いい緊張感の中での講義となった。

終了後参加された皆さんと記念撮影
いつも通りに組織の修復過程、TKAの運動療法について自分なりのコンセプト、今までに発表した自験例、徒手操作についてと展開した。発表後には丸山先生から厳しくも暖かいSuggetionも頂いて、自分自身が勉強になった。

お疲れさま会をしたQUINQ
 勉強会終了後はGeorge先生、優先生と神戸のQUINQというBARレストランでお疲れさま会と称して楽しい宴をした。

今年も講演やアシスタントでいろいろなところにお邪魔させていただいて、多くの先生方と知り合うことができ、刺激をもらった。こういうひとつひとつの活動が自分自身の財産になっている。

まだ今年もあと一ヶ月ある。

臨床に集中して、この一ヶ月を過ごしていきたい。

2012/11/26

京滋支部京都会場に参加した

症例検討は京都下鴨病院の福島友里先生

11月24日の土曜日にハートピア京都で行われた整形外科リハビリテーション学会京滋支部京都会場に参加した。



グループに分かれての症例検討ディスカッション

今回から京滋支部は京都会場と滋賀会場の2箇所で行われる。京滋支部としては第80回目の定例会。京都会場では前回の肩関節特別講演会に引き続き2回目。定例会としては第1回となる。

触診レクチャー

触診のレクチャーは先日B検定に合格した京都下鴨病院の為沢一弘先生が前腕伸筋特にインターセクション部を中心に橈骨遠位端骨折の病態解釈と絡めてお話してくださった。

触診実技

参加者数は13名と少なめだったが、丁寧に触診の練習をした。
参加された先生方はそれぞれの課題が見つかった会になったと思います。臨床に活かせるような勉強会を続けていきたいと思っています。

今日は今から大学の講義に行ってきます。

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2012/11/22

第14回 りんりは 特別研修会


11月17日・18日の2日間、今年の2月に引き続き、岡山の「りんりは」さんに招待して頂き、拘縮肩の運動療法について研修会をさせて頂いた。

↑ 恒例の集合写真。
 
りんりはホームページ
http://rinriha.jimdo.com/


 「りんりは」さんは岡山県で活動されている熱い勉強会だ。代表の下川先生にはいつも刺激をもらっている。

確か、「りんりは」の名前の由来は「床」の「リハビリテーション」を追求するということだったと思う。

毎月の定例会では症例検討もされているとのこと。


臨床で仕事をしているセラピストが参加しやすいようにと初日は土曜日の19時30分からナイトセミナーとして1時間半、2日目は朝9時から開始して16時まで。

初日の研修会のあとには懇親会を開いてくださった。

日付が変わるちょっと手前まで、熱く、楽しく、臨床の話で盛り上がった。


2日目の昼食は「りんりは特別研修会」ネーム入りの名物「岡山さくら弁当」を頂いた。



教員をしていた頃の教え子くん達とも再会。

今回で「りんりは」さんにお邪魔させて頂くのは3回目になるが、スタッフの先生方の熱心さには本当に頭が下がる。

私も熱い想いを持って京都での勉強会をコツコツ継続していかなければと思った。

そして、今日の臨床も頑張ろう。

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2012/11/17

整形外科リハビリテーション学会 京滋支部(京都会場)

会場:ハートピア京都





















整形外科リハビリテーション学会京滋支部(京都会場)の定例会が行われます。
今回の触診は前腕の筋です。



第80回定例会

Advanced Lecture : 触診-前腕の筋
講師 : 為沢一弘 先生(京都下鴨病院 理学療法部)

症例検討
一例(タイトル未定)

日時 : 平成24年11月24日(土)18:00より受付、18:30開始。

会場 : ハートピア京都(烏丸丸太町)
http://heartpia-kyoto.jp/access/access.html

参加費 : 整形外科リハビリテーション学会会員 無料
       会員外 500円

事前申込不要

詳細は整形外科リハビリテーション学会京滋支部HP




日本リウマチ友の会 京都支部

当院の河井祐介先生が日本リウマチ友の会で療養講演をされる。

公益社団法人 日本リウマチ友の会HP http://www.nrat.or.jp/home.html


会場:ハートピア京都



 

 主 催   公益社団法人日本リウマチ友の会 京都支部
 日 時   2012年11月24日(土) 13:30~16:00
        会員外300円・介添無料(会員は会費に含む)
 会 場   ハートピア京都
        京都市中央区烏丸丸田町下ル東側  ℡ 075-222-1777
        会場ウェブサイト http://heartpia-kyoto.jp/index.html

 演題: 「リウマチ患者のリハビリについて -理学療法士の立場から-」
 講師: 河井 祐介先生  京都下鴨病院 理学療法士

 演題: 「リウマチ患者のリハビリについて -作業療法士の立場から-」
 講師: 中武 展子先生  京都大原記念病院 作業療法士

 演題: 「リウマチ患者の靴や装具について」
 講師: 藤岡 陽一氏  大井製作所 整形靴技術士

 
 問合せ先 ℡ 075-952-1384(三浦)


学会発表、論文投稿ももちろん大切ですが、患者さんへ向けた講演会や市民講座も大切です。

こういう活動を通じて一人でも多くの患者さんの悩みが解消できると思っています。

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2012/11/11

近畿学会に参加した


第52回近畿理学療法学術大会に参加しました。

当院からは河井祐介先生と為沢一弘先生が発表されました。私は2人の共同演者として。

河井先生はFemoroacetabular impingement (FAI)の為沢先生はRadial Head fractureのCase Studyを発表されました。

ともに良好な治療成績で病態考察がしっかりとなされていました。








大腿寛骨臼インピンジメントに対する理学療法
-関節鏡下術後の一症例-

河井祐介 先生





保存療法を選択された両橈骨頭骨折症例のギプス固定期の一考察

為沢一弘 先生







本当に忙しい臨床の中、丁寧な治療を行い、それを学会で報告するということは並大抵の努力ではないと思います。

これからも一症例一症例を丁寧に治療し、その成績を報告していきましょうね。

ひとまずお疲れ様でした。

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2012/11/08

投球障害肩

ダルビッシュ投手のacceleration phase-写真は共同通信社より引用
外来の夕診で投球障害肩の大学生の患者さんに運動療法を行なっている。

今までに3回診させてもらって、昨日が4回目。

肩の痛みは消失していて、試合で全力投球しても試合後に「張り」を感じる程度であったとのこと。

とても喜んでくれた。

「魔法にかかったみたい」だと褒めてくれた。リップサービスしなさそうな雰囲気の患者さんからの言葉だっただけに、照れくさいような、でも嬉しかった。

痛みがあったphaseはacceleration phaseであり、疼痛発生部位はGHJ後上方であった。

問診と触診、ROMと投球フォームを確認してから、病態を考察。

Cuffには軽度の圧痛を認めたが、GHJの可動性は良好だった。

前胸部と肩甲帯を中心とした拘縮がGHJ後上方にメカニカルストレスを加えて、反復した投球動作が疼痛の原因と考えた。

治療としては、前胸部とSTJ周囲筋に徒手的なリラクゼーションとストレッチを行なった。

他にも問題点はあるようだが、ひとまず結果が出て良かった。

こうやって一症例ずつ丁寧に評価して結果を出すことが大切なんだと改めて感じた。

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日本人工関節学会誌



「日本人工関節学会誌」に投稿していた論文がacceptされて、著者校生の原稿が送られてきた。

先日「雑誌 肩関節」にも論文を投稿した。

日々の臨床が形になって、どこかで役に立てればいいと思う。

今日は休日だが、用事を済ませて、パソコンに向かっている。もちろん論文作成中。

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2012/11/05

統計解析について

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2012/11/04

整形外科リハビリテーション学会全国研修会(神戸)


JPTA NEWSにも掲載されましたが、整形外科リハビリテーション学会の関西ブロックの支部が合同で開催する全国研修会が開催されることになりました。

学会本部と各支部のホームページから申込が可能です。

講師は林典雄先生、浅野昭裕先生をはじめ整形外科リハビリテーション学会のAAA、AAの錚々たるメンバーです。

内容は肩関節の運動療法について。

1日目は触診の講義と実技。
2日目は治療の講義と実技。

私も実技講師として参加します。受講者8~10人に対して1名の実技講師が就きます。

整形外科リハビリテーション学会としては関西初の全国研修会です。

お申し込みはこちらから
https://pro.form-mailer.jp/fms/b51d9ddd32497

2012/11/03

第52回近畿理学療法学術大会

第52回近畿理学療法学術大会ホームページ

1週間後の11月11日日曜日に第52回近畿理学療法学術大会が開催される。

私の職場からは2名の先生方がポスター発表をされる。


第12セッション 運動器系5 (第4会場B 14:50~15:50)

大腿寛骨臼インピンジメントに対する理学療法
-関節鏡下術後の一症例-
河井祐介 先生

保存療法を選択された両橈骨頭骨折症例のギプス固定期の一考察
為沢一弘 先生


今回の近畿学会で、私の職場の先生方はみんな年間2回学会発表したことになる。

これは凄いことだ。職場の全員が年間2回学会発表している職場はなかなか無いと思う。

各自年一回は学会発表することを目標にしている。

今年も達成された。

誰かが全国学会、近畿学会、京都府士会には必ず出すという目標もある。

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2012/10/31

ShearWave™ Elastography

 SuperSonic Imagine 社のAixplorerというエコーを使ってデータを取ることにした。

今年の整形外科リハビリテーション学会の発表で福吉先生が発表されているのを聴いて興味を持ったので、業者さんにお願いしてデモでお借りした。

軟部組織の硬さを絶対値で測定出来るという凄いエコーだ。

実際使ってみるといろいろ解かる。

良い所も、そうでない所も。

お借り出来るのは1週間だけなので、大したことは出来ないけれど、出来ることをしっかりやってみようと思う。

下の画面が実際の画面です。硬い部分が赤く、軟らかい部分が青く表示されます。もちろんそこの硬さをkPaという単位で数値化出来る。但し、骨の付着部近くでは正確に測定することが難しい。


2012/10/30

Reminiscences October

10 月5日・6日の2日間 第39回日本肩関節学会(会場:京王プラザホテル;東京)に参加しました。

2日目に「腱板断裂症例における結帯動作と肩甲上腕関節可動域の関係 Relationship between adduction and internal rotation and the range of motion of glenohumeral joints in patients with rotator cuff tear」と題した発表をしました。

日本人工関節学会に引き続き2回目のドクターの学会での発表でした。

多くの先生方と意見交換もでき、有意義な2日間でした。

学んだ事を早速臨床で活用しています。


10月7日には整形外科リハビリテーション学会東京支部の立ち上げ研修会(会場:KFCホールアネックス;東京)にも実技講師として参加させて頂きました。

こちらも新たな知見や創意工夫された評価と治療を学ぶ事ができ、新たなアイデアを吸収出来ました。

肩関節治療は奥が深いですが、やっぱりシンプルに丁寧に行うことが大切だと感じた3日間でした。


翌週の10月13日には私が世話人をしている整形外科リハビリテーション学会京滋支部の京都会場(会場:キャンパスプラザ京都;京都)で船橋整形外科の菅谷啓之先生、京都大学の新井隆三先生をお招きしての肩関節講演会がありました。


稚拙ではありましたが、私も肩関節の運動療法について前座の講演をさせて頂きました。約180人という多くの医師と理学療法士、作業療法士の先生方にご参加頂きました。

こちらも肩関節治療の最新の知見、肩関節の機能解剖について熱くディスカッションが行われました。京滋支部京都会場では今後も「触診の講習」と「症例検討」をコツコツと月に1回(毎月第4土曜日)に行なっていきたいと思っています。

「継続は力なり」です。

「慈心妙手」を目指して。

All for a smile of patient... by OH!NO!DX

2012/10/29

KKCM 2012

案内文PDFのダウンロード
今年もKKCMが開催されます。

KKCMとは... 

肩関節治療に情熱を持つドクターが主催する会で、関西肩コラボレーションミーティングの略

普通ならK(Kansai)S(Shoulder)C(collaboration)M(Meeting)でKSCMとなりそうですが…

やっぱり関西人のドクターの発想は面白いです。

ドクターだけでなくコメディカルも共に肩関節治療を真剣に考えようというコンセプトで行われる会です。

昨年から開催され、私も昨年参加させて頂きました。

参加して、熱いドクターやPTの先生方と知り合うことが出来ました。

本当に職種の垣根を越えて熱くディスカッションできる場です。

今年もドクター・コメディカルとも錚々たる講師陣で熱い会になりそうです。

参加には事前申込が必要です。案内文PDFをダウンロード出来るようにしておきました。

2012/02/26

沖縄紀行

第42回日本人工関節学会に参加した

23日の木曜日に前乗りして、沖縄に入った。

行きの飛行機でANAの最新鋭機B787に乗った。高度3000feet、時速700km/hの空の旅だった。

今回は生憎の天気だったためか気流が乱れていて、とにかくよく揺れた。

飛行機が苦手なOH!NO!DXとしては何とか気を紛らわそうと悪戦苦闘した。

「そうそう、この飛行中に抄録集を読んでおこう」って思っていたが、ひどく揺れていたので、「この揺れの中で、細かい字を読んだら間違いなくリバースすることになる」と思い断念。

あと、たまたま隣に乗り合わせた方がOH!NO!DXよりも一瞬早く学会抄録集を出して読み始めたのを見て、なんとなく「先を越された感」があったということもある。

同じ飛行機には雰囲気からして「この人医者っぽい」って人が結構乗っていた。

こういう飛行機に乗っていてドラマのようにキャビンアテンダントが「お客さまで急病の方がいらっしゃいます。お医者様はお乗り合わせではないですか?」みたいな機内放送でも流れようものなら、相当な人数が集まりそうな感じだった。

それはともかく、なんとか気を紛らわすために機内放送を見ることにした。

やっていたのは「嗚呼!!涙メシ」という20分程度の放送。

石田純一さんの思い出のご飯を紹介するといった内容だった。

1つ目は、下積み時代にアリスのドラマー矢沢透さんによくおごってもらったという東京表参道の「ふーみん」という台湾料理店の「なすのニンニク炒め」。ここで「売れたら後輩におごればいいから」とご馳走になったという。なんだかいい話だ。同じ人が10数年後に「不倫は文化だ」と言ったとは思えない。

次に出てきたのは、東京銀座のすし店「きよ田」。なんでも批評家の小林秀雄の本にも登場する店らしく、今は3代目がされている老舗らしい。「店の格が客の格をつくる」店とのこと。OH!NO!DX的には縁のない店といったところか。

最後は母の味という「チキンのプロヴァンス風シチュー」。ちょっとセンチメンタルな雰囲気が漂ってきた。それでも「不倫は文化だ」が頭から離れることはなかった。

そんなこんなで、沖縄に到着。

那覇空港に降り立つと暖かいさを感じた。伊丹空港を出発したときの気温は8℃だった。

この時期の関西にしては暖かめだったが、はるかに暖かい22℃とのこと。

そして南国の空港の匂いに胸が弾んだ。昼前の便に乗ったので、昼食がまだだったから、空港で沖縄そばののぼりが出ている「天龍」というお店に入った。


郷土料理「天龍」


店内には芸能人のサインがいっぱい貼られていた

独特のスープと麺が好きです。

ソーキそばを注文。おなかが減っていたので、たまらなく美味しかった。

満腹になり、一路ホテルへということで、ゆいレールに乗って楽天トラベルで予約していた「沖縄サンプラザホテル」へ。

なんといっても今回の沖縄は学会発表が目的だ。当然旅費は病院が負担してくれている。あまり高い値段のホテルを取るのは気が引けるので、一般的なビジネスホテルを予約しようと思ったが、申し込むのが遅すぎたのか、学会発表が終わってから間に合う伊丹行きの便がすべて満席になっていた。

仕方なく、余計に一泊することになり、結局3泊4日の旅程になった。

当初2泊3日の予定で、病院には「往復の航空券と宿泊込みで約4万円です」と報告していたので、一泊増えたからといって、予算を上げるわけにもいかず、泊まるホテルを変更することにした。

3泊4日で値段が変わらないホテルとなると、それなりということになる。

昭和の匂いが漂っていた。

接客は悪くないが、施設と設備が…って感じだった。でも最上階に大浴場が付いている。しかも朝食付で一泊3900円。かなりリーズナブルだ。

部屋に入るとどういうわけかトリプルだった。

ベッドが3つ。泊まるのはOH!NO!DXが1人だけ。広々としていてなんとなく嬉しかったが、お化けが出そうな雰囲気だっ。

ここに3日間泊まるのか…。

でも、国際通りまで徒歩5分。気を取り直して国際通りへ出かけた。

とはいっても1人で沖縄料理店やステーキハウスに入る勇気はなく、夕方の国際通りを散策して、勢いでシーサーの置物を買ってしまった。

購入したシーサーの置物

昼食が遅かったためか、あまりお腹も減っていなかったので、ホテルへ帰って寝ることにした。

2日目は朝10時までにポスターを貼らないといけなかったので、無料送迎バスが出ている「おもろまち駅」へ。

おもろまち駅前には国内唯一の免税店「DFSギャラリア・沖縄」がある。


DFSギャラリア・沖縄

まぁ、OH!NO!DXにはあまり関係のないお店である。

無料送迎バスに乗って一路、学会会場の「沖縄コンベンションセンター」へ。

会場に着くと早速参加登録をして、ポスターを貼った。


OH!NO!DX渾身のポスター

ポスター貼付後は演題を聴きに会場内をあちこち移動した。

いつも思うが、ドクターの発表はおもしろい。演題そのもののクオリティーが高いのはもちろんだが、ディスカッションがいい。

すべてにおいて理路整然としている。訳のわからない質問や意見がないところに感動すら覚える。

まぁ当たり前といえば、当たり前なのだが、頭のいい人たちは違う。演題発表者や座長の立ち振る舞い、質問の仕方、すべてが勉強になる。

OH!NO!DX的には、今まで論文や本でしか名前を知らなかった人を目の前で見ることが出来て、ちょっと感動したりもした。

特に印象に残っているのは、宗田大先生や秋田恵一先生だ。

この2人の先生方はオーラが違った。

今までにも何人かの高名なドクターを見たことはあるが、同等以上の感覚を感じた。凄すぎる感じだ。宗田先生には恐怖心すら覚えた。

秋田先生の教育講演を聴講した。「股関節周囲筋群と骨盤出口筋についての臨床解剖」と題された講演。

股関節深層外旋六筋、特に内閉鎖筋と上下双子筋、梨状筋の発生学的視点からみた機能と解剖学的特徴についてだ。

これはかなり勉強になった。この講演を聴講するだけに飛行機代を払っても惜しくないくらいの内容だった。(まぁ今回は病院持ちですけど…)

学会一日目終了後、院長先生が高級ホテル焼肉をご馳走してくだっさった。

今回は院長先生がわざわざOH!NO!DXの演題を聞きにきてくださったのだ。発表のご褒美のご馳走だ。もちろん院長先生のポケットマネーから。

先生と食事をしながら、臨床研究について、TKA術後の診療について、医療者として姿勢やあり方について、ご教授頂いた。

尊敬して止まない院長先生から直接いろいろご指導いただけた。贅沢で有意義な時間だった。

ビールにワインと気持ちよくお酒も飲めた。不思議なくらい緊張せずに自然にお話をさせていただくことができた。これも院長先生の凄さだと感じた。

高級ホテルでの夕食後、院長先生に挨拶をして、「お化けの出そうな雰囲気の部屋」に戻って、翌日の発表に備えることにした。

3日目、学会2日目の今日はいよいよOH!NO!DX自身の発表だった。

なにを隠そう、ドクターの学会で発表するのは今回が初めての経験だ。朝からかなり緊張したというか、聞いてくださるドクターの先生方の反応がどんなものなのかが不安だった。

ポスター会場

朝からいくつか演題を聴講したが、ほとんど頭に入らなかった。発表は12時40分からだったが、11時にはポスター会場に入り、発表原稿を何度も読み返した。

発表5分、質疑応答2分。

原稿はゆっくり読んでも4分30秒程度に仕上げていたし、沖縄に入る前から何度も練習していたが、緊張のあまりほとんど覚えていなかった。

OH!NO!DXのセクションの座長は東京医科歯科大学の関矢一郎先生だった。

滑膜幹細胞から半月板再生組織を作った、かの関矢先生が座長である。そのことがさらに緊張に拍車をかけた。

OH!NO!DXのポスターを見つめる人を遠くから見るたびに、嬉しいような、怖いような、複雑な心境だった。

発表時間までが、途方もなく長く感じたが、時計をみると発表時間5分前になっていた。

自分のポスター前に着くと、関矢先生を見つけた。早速関矢先生にご挨拶をした。気さくに挨拶をしてくださり、名刺交換もしていただけた。宝物をもらった感覚だった。

このブログを書く前にお礼のメールを関矢先生に送っておいた。

いよいよ発表が始まった。OH!NO!DXのセクションはTKAの術後成績という枠だったので、可動域改善に関わる内容の発表が続いた。OH!NO!DXはこのセクションのトリの発表だった。

正直なところ、前の演者の発表内容が全く頭に入ってこなかった。そして、とうとうOH!NO!DXが発表する番となった。

原稿の内容はとうに頭からすっ飛んでいた。何をしゃべったのか全く覚えていない。でも制限時間内に発表を終えていた。

九州大学と日本大学のドクターの先生から質問をいただいた。どう答えたのか、それすら曖昧な記憶しか残っていない。傍に院長先生が居てくださったので、本当に心強かったことだけは覚えている。

セクション終了後、PTの先生からの質問も受けた。厚意的な指摘と質問だったと記憶している。

東京の人工関節専門の病院でお勤めの先生だった。今度の日本理学療法士学術集会でも発表されるとのことで、OH!NO!DXも参加するので、今度はその先生の発表を聴きに行こうと思う。

また、今回発表した症例に使用されたTKAメーカーのsmith&nephewの営業の方が発表後、挨拶をしにきてくれた。

お話をしている中で、勉強会で人工関節のデモ機器をレンタルしてくださることになった。

いつでも貸してくださるとのこと。これも大きな収穫だった。

発表を終え、院長先生にお礼を言おうと思って周りを見たが、既にお帰りになられたようだった。月曜日出勤したら、まずお礼を言わなければならない。

自分の発表が終わってから、TKAの基礎研究とバイオメカの口述発表を聴いた。自分の発表までの時間がウソのように頭に入ってきた。

2D・3Dレジストレーションを用いた研究発表がほとんどだった。以前、整形外科リハビリテーション学会の特別講演で近良明先生が肩関節の動態解析について同様の研究をされていたのを聴いていたので、頭には入りやすかったが、PTの世界でこそ、本来はこういう研究をしなければいけないと感じる内容だった。

最後に「術者の育成」という内容のシンポジウムを聴講した。

自分自身が後輩や教え子を指導する立場になりつつある。OH!NO!DXがそれに相応しい知識と技術、人格を持っているとは思えないが、ところてん式になってしまっているので、仕方がない。

その中で、引用されていて心に残った言葉…

『やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。』 山本五十六(日本帝国海軍連合艦隊司令長官)

ドクターも後進の育成の難しさについて悩んでいるということに、少しほっとした感もあったが、若い理学療法士が高い意識を持って、臨床に、研究に、勤しむためには、先ずOH!NO!DX自身が高まらなければならないんだということを改めて感じた。

沖縄に来るまでは少しバカンス気分だったが、学会に参加してみると、結局バカンスどころではなくなっていた。でも、収穫の多かった3日間であったことに間違いはない。今回学んだことや、感じたことを来週からの臨床に活かして行きたい。そして、これからもしっかりと臨床成績を示していきたいと改めて心に誓った。

今はまた「お化けの出そうな部屋」でこのブログを書いている。今のところお化けは出ていない。

今からオリオンビールを飲んで、明日は飛行機の時間までの少しの間、沖縄を満喫したいと思う。




ぜったい旨いぞ、このオリオンビール(^-^)v




2012/02/19

ポスターが完成した

今週参加する人工関節学会のポスター

この24日、25日に参加する「第42回日本人工関節学会」の発表用ポスターが完成して、今日取りに行ってきた。

京都のFedEx Kinko'sさんで作ってもらった。

普通紙で作ると安かったが、ちょっと奮発して「光沢紙」にした。

なぜかって?せっかく作ったので、見栄えがちょっとでもいいようにっていうのと、なんと!わざわざOH!NO!DXの発表のために院長先生が直々にお越しくださることになったからだ。

今回、OH!NO!DXの共同演者として院長先生のお名前も入っているので、中途半端な発表は出来ない。

そう!かなり気合が入っているんです。

ちなみに5月25日~27日まで神戸市で開催される「第47回日本理学療法学術集会」にも演題登録していたが、先日無事演題採択のメールが届いた。

昨年はrejectされたので、リベンジした。

今年はあと2つほど発表しようと考えている。論文投稿と合わせて今年は頑張ると決めている。

とにかく、やるのみ。

すべては患者さんの笑顔のために。

治療成績を示し続ける。


2012/02/14

「りんりは」さんでお世話になりました

先々週お世話になった「りんりは」さんでの記念撮影(りんりはスタッフブログより転載)

facebookでは報告していましたが、先々週の4日・5日の2日間、岡山県の「りんりは」さんで、講演をさせていただきました。

20名の先生方が参加されて、OH!NO!DXが膝OAとTKA術後の運動療法についてお話をさせてもらう機会を与えていただきました。

遅ればせながら、ブログで報告です。

1日目のナイトセミナーのあとには懇親会も開いていただき、熱い夜を過ごすこともできました。

初日の講義は少々詰め込み過ぎてペースが速めだったと、今更ながら反省しています。

なるべく実技を多くとったつもりではありますが、消化不良の先生もおられたかもしれません。

私の稚拙な話でしたが、臨床に少しでも役立てていただければ幸いと思っております。

また、講習会終了後に自分のパソコンの電源コードを会場に忘れるという失態…、スタッフの先生方には電源コードを岡山駅まで届けていただき、本当にご迷惑をお掛けしましたm(_ _)m

来週は沖縄県で人工関節学会、再来週は兵庫県でGeorge先生のアシスタント、再々来週は和歌山県でVanVan先生のアシスタントと週末ごとに飛び回ることになりますが、忘れ物をしないように心掛けないといけません。

講義後、参加された先生方がお書きくださったアンケート結果を「りんりはスタッフブログ」にまとめてくださっています。今後の糧にさせていただきます。

参加された先生方、下川先生、可児先生はじめ「りんりは」のスタッフの先生方、本当にお世話になりありがとうございました。


2012/01/29

第22回京都府理学療法士学会に参加した

学会発表したウチの先生達
(右から、あきお先生、為ちゃん先生、河井先生、福島ちゃん先生、14ちゃん先生と共同演者のishi先生)

第22回京都府理学療法士学会に参加してきた。

ウチの先生達の「魂が込められた」臨床成績の発表だった。

内容はもちろん、発表、質疑応答を含め素晴らしかった。

毎日仕事が終わってから、クタクタなのに原稿とスライド作りを頑張っていたみんなを近くで見ていたOH!NO!DXはホントに感動しました。

みんないい発表だったね。

OH!NO!DXも力をもらった。人工関節学会ガンバろっとp|  ̄∀ ̄ |q


第73回定例会

第73回近江定例会

昨日(1月28日)に今年最初の近江理学療法勉強会(整形外科リハビリテーション学会京滋支部)の定例会があった。

OH!NO!DXは仕事が終わってから向かったので、途中からの参加だった。

今年も始まった。熱血系理学療法士の勉強会。

内容はGH joint周囲筋の触診と1症例検討。

触診と症例検討…、臨床にいる理学療法士がしなければいけない勉強だ。

触診はちゃんと所見を取るために必要な能力の一つ。

症例検討は病態考察する上において必要な評価や知識を整理するために大切だ。

定例会のあとは通称「夜会(やかい)」と呼ばれるお食事会もあり、理学療法について熱く語り合う時間を持った。

考え、学んだことを明日からの臨床に活かしていきたいと思う。

ところで、写真(右下)の手袋は教え子「チャック」(写真右上)からOH!NO!DXへのプレゼント。

以前このブログに手袋を購入したことを書いたのを読んでくれて、スマートフォンの画面を手袋をしたままでも使えるというスグレモノ。

ありがとうチャック。

大切に使わせて頂きますm(_ _)m






適塾に行った

写真をクリックしてみてください


大阪北浜にある「適塾」に行ってきた。

「適塾」は緒方洪庵が開設した西洋医学を学ぶための塾だ。今の大阪大学医学部の前身である。

そう、日本西洋医学の原点といえる場所。

塾そのものの教育主体は蘭書の会読だったそうだ。

かの福沢諭吉も「適塾」の塾生だった。福沢諭吉は自ら述懐して、「凡そ勉強ということについては、この上にしようも無いほど勉強した」と言っている。

「適塾」で当時の空気を感じた。

当時の塾生が見た景色や匂いに言い知れぬ「熱さ」を感じた時間だった。

「扶氏経験遺訓」や「解体新書」「学問のすすめ」の実物を見て感動した。

理学療法士としての自分のこれからの在り方を考えた。

All for a smile of patient.

これからも実践していく。


2012/01/27

The Oath of Hippocrates(ヒポクラテスの誓い)~覚書


I swear by Apollo the Physician, and Aesculapius, and Health, and All-heal, and all the gods and goddesses, that, according to my ability and judgment, I will keep this oath and this stipulation-to reckon him who taught me this art equally dear to me as my parents, to share my substance with him, and relieve his necessities if required; to look upon his offspring in the same footing as my own brothers, and to teach them this art, if they shall wish to learn it, without fee or stipulation; and that by precept, lecture, and every other mode of instruction, I will impart a knowledge of the art to my own sons, and those of my teachers, and to disciples bound by a stipulation and oath according to the law of medicine, but to none others. I will follow that system of regiment which, according to my ability and judgment, I consider for the benefit of my patients, and abstain from whatever is deleterious and mischievous. I will give no deadly medicine to anyone if asked, nor suggest any such counsel ; and in like manner I will not give to a woman a pessary to produce abortion. With purity and with holiness I will pass my life and practice my art. I will not cut persons laboring under the stone, but will leave this to be done by men who are practitioners of this work. Into whatever houses I enter, I will go into them for the benefit of the sick, and will abstain from every voluntary act of mischief and corruption of females or males, of freemen and slaves. Whatever, in connection with my professional practice, or not in connection with it, I see or hear, in the life of men, which ought not to be spoken of abroad, I will not divulge, as reckoning that all such should be kept secret. While I continue to keep this oath unviolated, may it be granted to me to enjoy life and the practice of the art, respected by all men, in all times ! But should I trespass and violate this oath, may the reverse be my lot!

医神アポロン、アスクレピオス、ヒギエイア、パナケイアおよびすべての男神と女神に誓う、私の能力と判断にしたがってこの誓いと約束を守ることを。この術を私に教えた人をわが親のごとく敬い、わが財を分かって、その必要あるとき助ける。その子孫を私自身の兄弟のごとくみて、彼らが学ぶことを欲すれば報酬なしにこの術を教える。そして書きものや講義その他あらゆる方法で私の持つ医術の知識をわが息子、わが師の息子、また医の規則にもとずき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与え、それ以外の誰にも与えない。私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、悪くて有害と知る方法を決してとらない。頼まれても死に導くような薬を与えない。それを覚らせることもしない。同様に婦人を流産に導く道具を与えない。純粋と神聖をもってわが生涯を貫き、わが術を行う。結石を切りだすことは神かけてしない。それを業とするものに委せる。いかなる患家を訪れるときもそれはただ病者を利益するためであり、あらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける。女と男、自由人と奴隷のちがいを考慮しない。医に関すると否とにかかわらず他人の生活について秘密を守る。この誓いを守りつづける限り、私は、いつも医術の実施を楽しみつつ生きてすべての人から尊敬されるであろう。もしこの誓いを破るならばその反対の運命をたまわりたい。

扶氏医戒之略(緒方洪庵)~覚書



一、人の為に生活して己のために生活せざるを医業の本髄とす。安逸を思はず、名利利を顧みず、唯おのれをすてゝ人を救はんことを希ふべし。人の生命を保全し、人の疾病を復活し、人の患苦を寛解するの外他事あるものに非ず。

一、病者に対しては唯病者を視るべし。貴賎貧富を顧ることなかれ。一握の黄金を以て貧士双眼の感涙に比するに何ものぞ。深く之を思ふべし。

一、其術を行ふに当ては病者を以て正鵠とすべし。決して弓矢となすことなかれ。固執に僻せず漫試を好まず謹慎して、眇看細密ならんことを思ふべし。

一、学術を研精するの外、言行に意を用いて病者に信任せられんことを求むべし。然れども時様の服飾を用い詭誕の奇説を唱へて、聞達を求むるは大に恥じるところなり。

一、毎日夜間において更に昼間の病按を再考し、詳に筆記するを課程とすべし。積て一書をなせば、自己の為にも病者のためにも広大の脾益あり。

一、病者を訪ふは、疎漏の数診に足を労せんよりは、寧ろ一診に心を労して細密ならんことを要す。然れども自尊大にして屡々診察するを欲せざるは甚悪むべきなり。

一、不治の病者も仍其患苦を寛解し、其生命を保全せんことを求むるは医の職務なり。棄てて省みざるは人道に反す。たとひ救うこと能はざるも、之を慰するは仁術なり。片時も其命を延んことを思ふべし。決して其の死を告べからず。言語容姿みな意を用いて之を悟らしむることなかれ。

一、病者の費用少なからんことを思ふべし。命を与ふとも命を繋ぐの資を奪はば亦何の益かあらん。貧民に於いて茲に甚酌なくんばあらず。

一、世間に対しては衆人の好意を得んことを要すべし。学術卓絶すとも言行厳格なりとも、斉民の信を得ざれば之を施すところなし。普く俗情に通ぜざるべからず。 殊に医は人の身命を委托し赤裸を露呈し最蜜の禁秘をもひも啓き、最辱の懺悔をも告ざることは能はざる所なり。常に篤実温厚を旨として多言ならず、沈黙ならんことを主とすべし。博徒、酒客、好色、貪利の名なからんことは素より論をまたず。

一、同業の人に対しては之を賞すべし。たとひしかること能はざるも勉めて忍ばんことを要すべし。決して他医を議するなかれ。人の短をいふは聖賢の明戒なり。彼が過を挙るは小人の凶徳なり。人は一朝の過を議せられておのれの生涯の徳を損す。其の得失如何ぞや。各医自家の流有て、又自得の法あり。慢に之を論ずべからず。老医は敬重すべし。少輩は愛賞すぺし。人もし前医の得失を問ふことあらば勉めて之を得に帰すべし。其冶法の当否は現症を認めざるは辞すべし。

一、治療の商議は会同少なからんことを要す。多きも三人に過ぐべからず。殊に其人を択ぶべし。只管病者の安全を意として、他事を顧ず、決して争議に及ぶことなかれ。

一、病者勝曾て依託せる医を舎て、密かに他医に商ることありとも漫に随うべからず。先其医に告て其説を聞にあらざれば従事することなかれ。 然りといへども、実に其誤冶なることを知て、之を外視するは亦医の任にあらず。殊に危険の病に在りては遅疑することあるなかれ。


右件十二章は扶氏遺訓巻末に附する所の医戒の大要を抄訳せるなり。書して二三子に示し、亦以て自警と云爾。

安政丁巳春正月
公 裁 誌

2012/01/22

予演会

仕事が終わってからの予演会

日付が変わって昨日になるが、仕事が終わってから京都府士会の予演会をした。

みんな仕事でクタクタなのに、それぞれの演題を聴いて意見交換をした。

夕方6時から3時間。

真面目に、熱く、理学療法について語りあった。

もちろん来週末の学会発表を上手くやるためでもあるが、自分自身の理学療法観について述べているようにも聞こえた。

それは、まさに一症例を振りかえり、次への一歩を踏み出す臨床家の意見交換だった。

そこにドラマを見た。そんな感じの時間。

みんなの発表が各々にとって、発表を聴いた理学療法士にとって、そして何よりこれから診るであろう患者さんにとって意義あるものになること感じた。

こういう地道な活動の積み重ねが臨床にいる理学療法士に求められている姿だと思う。

OH!NO!DXも力をもらった。

All for a smile of patient.


2012/01/15

学会発表準備

国立環境研究所で生物学の研究をされておられる竹中明夫氏のホームページ

この休日、ウチの先生達は学会発表準備の最終仕上げに入っていると思う。

みんな頑張ってo(^o^)o

OH!NO!DX自身も人工関節学会の準備を進めている…はず…ヾ(~∇~;)

これから学会発表しようと思われている方々にいいホームページを紹介します。

学会発表の心得について書かれています。(竹中明夫のページ

OH!NO!DXも今まで何度か学会発表させて頂きましたが、いつも緊張、失敗、反省の連続です。

竹中明夫さんについてはこちらから(J-GLOBAL)

分野は違えど参考になります。

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