京都下鴨病院で整形外科の理学療法士をしている小野志操のブログです。
肩関節・肘関節・手関節・股関節・膝関節・足関節・腰背部の術後療法や保存療法、スポーツ障害に対するリハビリテーションを行なっています。
すべては患者さんの笑顔のために」 All for a smile of patient... by OH!NO!DX

第9回茨城整形外科リハビリテーション研究会全国研修会案内

 
日程      2014年1月11日(土)~12日(日)

場所      財)横浜市教育会館

内容      足関節周囲の骨・筋・靭帯の触診と機能解剖を理解し
         臨床の治療に応用する

講師      林典雄先生(中部学院大学 教授)ほか  

申込方法   2013年9月14日(土)より受付開始

         定員100名になり次第終了。

         ibareha@cb.wakwak.com

         上記のE-Mailより下記項目を記入のうえ
         申込ください。
         (パソコンから申込者1名に対し1メール、携帯不可
         ①氏名 ②ふりがな ③所属名 ④所属連絡先
         (郵便番号、住所、電話番号) ⑤資格名(PT、OT等)
         ⑥経験年数 ⑦性別

その他     詳細はこちら

40th JSS 第40回日本肩関節学会(2013/9/27-28) 

第40回日本肩関節学会にて
 
昨日、今日の2日間、京都で開催された第40回日本肩関節学会に参加してきました。国内外から1500名近くの医師や理学療法士など肩関節治療に携わる医療従事者が集まり、最新の研究を発表しました。
Effects of Early Rehabilitation to ROM and Cuff Integrity of After Artroscopic Rotator Cuff Tear 
私も当院の鏡視下腱板修復術(ARCR)後のリハビリテーションについてポスター発表をしてきました。昨今、ARCR後のリハビリテーションはSlow rehabilitationが推奨されていますが、当院では比較的Early rehabilitationのプロトコールに近い内容を行なっています。
リハビリテーションがEarlyかSlowかということではなく、如何に上手く術後肩関節の求心位を安定化させ、肩関節周囲筋のSpasmを軽減させるということが本質的に重要であり、そこが上手くいけば、自然と可動域が改善し、良好な治療成績が得られるということを発表してきました。
 
鈴木千愛先生:変形性肩関節症に人工骨頭置換術が施行された症例の理学療法経験

当院から鈴木千愛先生も肩の人工骨頭置換術後の理学療法について発表しました。今後、臨床だけでなく学術活動においても活躍されることに期待しています。



 今回の学会では来年より日本でも認可されることが決まっているReverse Shoulder Artroplasty(RSA)についてDe Lairesse KlinickのJaap Willéms先生がレクチャーされました。手術の方法はもちろん術後のメリットとデメリットについて勉強になることが多々ありました。

また、Jeffrey Stuart Abrams先生がanterosuperior rotator cuff tearの病態と治療について、Sang-Hun Ko先生がmassive tearに対するMason-Allen法について、船橋整形外科の菅谷先生がRepair Integrity向上のポイントについて、世界水準の最新肩関節治療について学ぶことが出来ました。

大阪医科大学の三幡輝久先生の大腿筋膜を用いての鏡視下上方関節包再建術についての発表は非常に興味深く、理学療法を行っていく上で勉強になりました。

今回の学会で学んだことを活かして、臨床に、研究に、これからも邁進していきたいと思います。

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第22回整形外科リハビリテーション学会学術集会(2013/9/22-23)


2013年9月22日・23日の2日間、第22回整形外科リハビリテーション学会学術集会に当院の理学療法士4名が参加してきました。本学会は日本の整形外科領域におけるリハビリテーションの学会としては最大の学会です。全演題口述発表という、authorとaudienceが活発に討論する活気溢れる学会です。私自身は第12回学術集会から毎年参加していますので、今年で10年連続で参加しています。



当院の福島友里先生がFAI Cam typeの症例報告をされました。

FAI(Femoroacetabular impingement 大腿寛骨臼インピンジメント)は、レディ・ガガさんや松本人志さんがこの病気で手術をされたことでも有名です。

FAIは、2003年にGanzら(Ganz R, Parvizi J, Beck M, Leunig M, Nötzli H, Siebenrock KA.:Femoroacetabular impingement: a cause for osteoarthritis of the hip.:Clin Orthop Relat Res. 2003 Dec;(417):112-20.)によってその概念が提唱され、股関節痛や股関節唇損傷や早期の変形性股関節症の前駆病態として認識されるようになってきました。

Wegnerら(Wenger DE, Kendell KR, Miner MR, Trousdale RT. :Acetabular labral tears rarely occur in the absence of bony abnormalities.:Clin Orthop Relat Res 2004; 426: 145-50.)は、股関節唇損傷の約87%は骨の形態学的異常が原因であると報告しています。

Eramaら(Emara K, Samir W, Motasem EL H, Ghafar KA.Conservative treatment for mild femoroacetabular impingement. published in J Orthop Surg (Hong Kong). 2011 Apr;19(1):41-5.)は、FAIの約73%は保存療法の適応であったと報告しています。

保存療法の適応が多いということは、FAIとは骨の形態学的異常に起因する軟部組織障害(関節唇と周辺の関節構成体と筋も含む)ということであると考えられます。

今回の福島先生の治療成績は大変良好で、併せてあった仙腸関節由来の疼痛発生機序との鑑別も明確なものでした。

今後も一症例の症状に耳を傾け、真摯に理学療法を行なっていきたいと考えています。

学会のオープニングレクチャーの中で、伊賀上野市立総合病院の猪田先生が引用されていた、私も尊敬している理学療法士 岸田敏嗣先生の言葉 「答えは患者さんの中にある」 の意味深さに感銘を受けた学会となりました。


股関節前方被覆を確認する「False Profile」法 

股関節前部痛を生じる病態として臼蓋形成不全やFemoroacetabular impingement(FAI)、Groin pain syndromeなどが挙げられる。これらの病態には骨盤と大腿骨のアライメント異常が大きく関与しているとの報告が多い。

実際の臨床において股関節前部痛が生じている症例の運動療法にあたり、股関節前方特に大腿直筋反回頭(Rectus femoris reflected head)がトリガーとなっている症例を経験する。

Rectus femoris reflected head
 大腿直筋反回頭は股関節唇と連続する腸骨大腿靭帯に起始しており、この部分での拘縮が股関節前部痛の一要因となっている可能性があると考えている。

Asheesh Bedi et al.: Capsular Management During Hip Arthroscopy: From Femoroacetabular Impingement to Instability:Arthroscopy: The Journal of Arthroscopic and Related Surgery
Volume 27, Issue 12 , Pages 1720-1731, December 2011より引用
理学所見として大切にしていることは、Thomas test、Quadrant test、Patric test(FABER test)、Ober test(内旋強制変法)、股関節伸展可動域、反回頭の圧痛などである。

症例によっては数回の理学療法により症状が緩解するが、治療成績を示すために客観的な画像所見として介入前後の比較を行いたい。

昨日、明石運動器リハビリテーション研究会に参加した際、大久保病院の柴原基先生にFalse Profile法という単純X線評価を教えて頂いた。

股関節の単純X線評価方法として、正面像でのCE角(25°以上が正常)やSharp角(男性40°、女性45°未満が正常)や、軸位像などが用いられる。これらの評価は主に前額面での臼蓋被覆や大腿骨頭と臼蓋の適合性を評価している。

False Profile法ではvertical-center-anteriormargin angle(VCAangle)を用いて前後方向での臼蓋被覆や臼蓋に対する前後方向での骨頭の位置関係を評価することが出来る。

 工藤正喜ほか:股関節撮影-False Profile撮影法-日本放射線技術学会雑誌61巻5号691-700,2005より引用

この撮影方法とエコーを用いて客観的な画像所見として、今後治療成績を示していきたいと考えている。

3rd KKCM 2013 @ 大阪コロナホテル 2013.11.10 Sun


第3回KKCM (Kansai Kata Collaboration Meeting) 
テーマ「スポーツ障害肩に対するメディカルサポート」

KKCM(関西肩コラボレーションミーティング)とは、医師、理学療法士・作業療法士、トレーナー、看護師、柔道整復師、鍼灸師、スポーツ指導者など、お互いの職種の枠を越えて、自由に「肩」について討論し、治療のレベルアップを図ることを目的に設立されました。
構成メンバーは関西だけでなく、中部、関東にも広がり、肩関節疾患に悩む患者さん、...競技者をトータルにサポートできる体制作りを目指しています。

日時: 平成25年11月10日(日曜日)
9:20~ 受付開始
9:50~ 開会
10:00~  講演1・2
12:00~13:00 昼休み
13:00~ 講演3
14:10 閉会予定

場所: 大阪コロナホテル 別館2階 大会議室
〒533-0031 大阪市東淀川区西淡路1-3-21

大阪コロナホテルホームページ

  定員: 240名

参加費: 医師; 7000円
PT・OT・トレーナー・柔整師・鍼灸師; 4000円
スポーツ指導者・看護師; 2000円
学生; 1000円

講師:
講演1:ドクター部門
原正文 先生(久恒病院院長、ソフトバンクホークス肩担当ドクター)

講演2:セラピスト・トレーナー部門
鵜飼建志 先生(中部学院大学准教授、元中日ドラゴンズメディカルコーチ)

講演3:指導者部門
工藤公康 先生(元プロ野球選手、野球解説者、野球評論家)

参加申し込み:メールにてお申込みください
申し込み先;京都九条病院リハビリテーション部 松田淳子・竹岡 亨
            
アドレス:2013kkcm@gmail.com

*懇親会については現在調整中ですので、後日第3報以降でお伝えします。
*途中、昼休憩時間を設けますので、昼食は各自でご準備頂くか、JR新大阪駅などの飲食店をご利用下さい。
*専門理学療法士制度のポイントを申請中です。