今年も整形外科リハビリテーション学会主催の技術研修会に実技講師として参加してきました。
全国から100名以上の理学療法士が集まり、2日間にわたって触診と治療技術について学びました。
いつものことですが、実技講師と言いつつも、私自身学びが多い研修会でした。
FHLについてだけで1時間30分講義をされた土浦協同病院の村野勇先生の講義は圧巻でしたし、鼠径部痛に対する治療について講義された松坂中央総合病院の熊谷匡晃先生の講義は股関節周囲の疼痛について研究している私にとってはいい刺激となりました。
私は聴講することが出来なかったのですが、「関節機能評価学の再考」と題された講義。尊敬する岸田敏嗣先生のGrade B対象の講義ですが、研修会直前に直接、岸田先生から教えて頂き、資料まで頂きました。
内容は多岐にわたっていて非常に濃い内容でした。
私が感じたことは私たちは「出来る」評価をしてしまいがちで、それを「するべき」評価と捉えてその結果から治療を行っているということです。
つまり私たち医療従事者が行う治療にはバイアスが存在しやすいということ。
何が本質なのかを常に考える視点を持ち続けることの大切さと難しさを感じます。
「答えは患者さんの中にある」岸田敏嗣先生
重い言葉です。
「人は見たいと思う現実しか見ようとしない」ユリウス・カサエル
知識を増やし、技術を高め、真摯に一症例と向き合う。やはりこれに尽きます。
Grade AAを目指すという目標も出来ました。
All for a smile of patient by OH!NO!DX