京都下鴨病院で整形外科の理学療法士をしている小野志操のブログです。
肩関節・肘関節・手関節・股関節・膝関節・足関節・腰背部の術後療法や保存療法、スポーツ障害に対するリハビリテーションを行なっています。
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無症候仙腸関節の有病率について


The Prevalence of Sacroiliac Joint Degeneration in Asymptomatic Adults

Eno, Jonathan-James T. MD; Boone, Christopher R. MD; Bellino, Michael J. MD; Bishop, Julius A. MD Journal of Bone & Joint Surgery - American Volume:  3 June 2015 - Volume 97 - Issue 11 - p 932–936
Type 0: 変性のないもの
Type 1: 変性を認めるもの(軟骨下骨の硬化、小さい骨棘、関節裂隙の狭小化)
Type 2: 関節の強直はないが関節をまたぐ大きな骨棘が存在しているもの
Type 3: 関節の強直を認めるもの
Enoらは、腰痛歴や骨盤帯痛歴のない成人患者のCT画像373件(仙腸関節746個)を対象に、無症状の患者での仙腸関節変性の有病率を後ろ向きレビューで検証している。
仙腸関節変性の有病率は65.1%(Type1,2,3)で、著しい変性が30.5%(Type 2,3)で確認された。年齢に伴う有病率の着実な増加が見られ、80代での有病率は91%だった。
本研究の結果から、無症候性ではあるが10代ですでに16%、30歳未満の20%に仙腸関節の変性が存在している。つまり、仙腸関節に何らかのメカニカルストレスが加わっていることを示唆しており、臨床場面でしっかりと評価しなければならない。
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